団体連携ー奈良県酒造組合

奈良県酒造組合

「伝統的酒造り」に関するUNESCO無形文化遺産登録は日本清酒発祥の地である奈良にとって「酒造ツーリズム」による地元酒造の事業拡大のチャンスです。当公益社団法人は観光都市奈良と日本清酒発祥の地奈良を融合させて、訪日外国人を魅力あふれる奈良に誘い、酒造の事業拡大と奈良県の観光振興に貢献する奈良県酒造組合の活動を支援いたしました。

「ITF台北国際旅展」に出展し、奈良の蔵元ツーリズムのプレゼンを行う奈良県酒造組合

地域連携―奈良県受託事業

地域連携―奈良県受託事業

「始まりは奈良」をテーマに、全4回のトークイベントを開催しました。
奈良発祥の文化にゆかりのある多彩なゲストをお迎えし、奈良の魅力を深く伝えるとともに来場者との質疑応答など登壇者との交流の時間も設けました。これにより、参加者の理解促進および満足度の向上が図られ、登壇者やテーマへの関心を高める機会となりました。

 

大人のならびと見聞録

No 開催日 参加者数 テーマ
1 10/3 198名 笑い飯哲夫のおもしろ仏教講座
2 10/27 73名 奈良大和四寺巡礼
3 12/18 72名 菩提?と古代酒の復活
~日本清酒発祥の地:奈良/正暦寺~
4 2/15 139名 仏像の楽しみ方講座 ~仏像ってこんなにおもしろい!!~

 

第1回

第2回

第3回

第4回

事業連携ー日本食の聖地巡礼・NARA ガストロノミーツーリズム

事業連携ー日本食の聖地巡礼・NARA ガストロノミーツーリズム

日本食の聖地巡礼ガストロノミーツーリズムセミナー 奈良

本事業は、観光庁「令和5年地域一体型ガストロノミーツーリズムの推進事業」に採択された奈良県ビジターズビューローのプログラムを基に、日本清酒発祥の地ならではの日本食文化のルーツを巡る奈良県の歴史的・文化的背景と結びついた食文化体験を提供し、観光資源としてのガストロノミーツーリズムを推進することを目的として、旅館経営人財育成アカデミー(JTB旅ホ連)が主催したツアーです(2025年2月18日(火)・19日(水)実施)。
特に、日本清酒発祥の地である奈良において、地場の食材・伝統・食文化に触れるコンテンツを通じ、観光客の誘致及び地域経済の活性化を図るために、全国の経営者、管理職、女将、調理・企画・販売担当者向けに開催されました。当公益社団法人の専務理事である川井徳子が、「宿泊施設のためのガストロノミーツーリズムの取組」というテーマで講演を行いました。

インバウンド向け事業ー文化庁 日本博2.0

インバウンド向け事業 ~文化庁 日本博2.0 最高峰の有形と無形の文化遺産が融合する聖地・奈良公園の国際ブランド構築・発信事業

奈良の日本の歴史や文化の「源」としての魅力を訪日外国人向けに再発信し、奈良公園を世界的ブランドにするため、有形と無形の文化遺産の融合をテーマにした5つのモデルツアーの開発、分かりやすいブックレットや動画の制作、海外での認知度調査などを実施しました。

 

取組1 5つのモデルツアーのの開発・実証

奈良公園を中心に神仏習合の歴史文化、鹿と人と自然の共生の歴史、伝統芸能などの文化遺産を体感できるツアーを開発し、英語・中国語のガイドブックと通訳ガイド付きで実施。全ツアーでアンケートとヒアリングを実施しました。

 

1-1 「伝統的酒造り」と「和食」日本の食文化の「源」を体感する旅 「日本清酒発祥の地・正暦寺を楽しみつくす」

伝統の酒造りを象徴する特別な酒「菩提泉」の二度仕込みを体験していただきました。あわせて、正暦寺と酒造りの歴史に関する講和、正暦寺伝統の精進料理と菩提?8種の飲み比べによるペアリングランチ、「酒づくり」にちなんだ書道体験をプログラムに組み込んで実証しました。(2025年1月25日(土)実施)

 

大原住職による講和

正暦寺伝統精進料理

書道体験

「菩提泉」二度仕込み

 

1-2 「伝統的酒造り」と「和食」日本の食文化の「源」を体感する旅 「神話の酒を巡る旅・大神神社と紅葉の談山神社」

酒の神を祀る大神神社の神事「醸造安全祈願祭」と、紅葉の名所・談山神社の特別参拝を実施しました。地元酒蔵の地酒と料理を楽しむガストロノミーランチ、外国人にも好評だった伝統行事「蹴鞠」も体験していただきました。これまで一般参列ができなかった「醸造安全祈願祭」へ、初めてツアーとして参列しました。 (2024/11/14(木)実施)

 

伝統行事「蹴鞠」

神楽「うま酒みわの舞」

醸造安全祈願祭

談山神社特別参拝

 

1-3 有形の文化遺産を支え続ける「伝統建築工匠の技」と千年に渡る修復や勧進、再興の物語をSDGsの視点で巡る旅

今も修復を続ける薬師寺の宮大工による伽藍解説と槍鉋体験。持続可能な修復を支えるお写経勧進。当初は英語ガイドのみを予定していたが、中国語ガイドを確保し、唐招提寺ルートとして組み込むことで中華圏向けのツアーとしても実証しました。2024/11/16(土)、2024/12/6(金)、2025/1/18(土)実施

 

槍鉋体験

ご僧侶の解説とお写経勧進

石井棟梁による東塔解体解説

大工道具の歴史解説

 

1-4 「能楽」「雅楽」を外国人でもわかりやすく・五感で楽しめる観劇ナイトプログラム

外国人にとって難解な能楽を、通訳ガイド付きナイト観劇や能面・雅楽器体験を組み込んだワークショップとして構成したナイトプログラムを実証しました。演目にちなんだ奈良公園内の能楽ゆかりのスポットを巡る、観劇翌日のガイド付きツアーも実施しました。(2024/12/23(月)―12/24(火)・2025/1/21(火)―1/22(水)実施)

 

能面体験

幽玄と華麗の美学が調和する演目「春日龍神」

雅楽器体験

奈良公園内能楽ゆかりのスポット巡りガイドツアー

 

1-5 侘茶発祥の地・奈良で日本独自の美学、奈良公園の千数百年の歴史を五感で感じとる茶会体験

侘茶発祥の地奈良の伝統的茶会を「奈良公園の悠久の歴史」をテーマに、特別な演出、茶道に通じた通訳ガイドや翻訳ツールなどの活用でわかりやすく五感で感じる茶会として催行しました。(2025/1/21(火)実施)

 

伝統的な濃茶会

春日龍神にちなんだ茶道具の数々

立礼式の薄茶会

茶道に通じた通訳ガイドの案内

 

取組2 テーマ別多言語ツール等の制作・ガイド人材育成を通じた受け入れ体制の整備、及び海外での奈良認知度調査の実施

 

2-1 歴史文化の聖地「奈良公園」の千数百年の歴史をテーマとした、書籍型テーマブックレット(英語版)の企画制作

奈良公園全体の価値をインバウンド向けにわかりやすく物語化し、外国人にも伝わる書籍型ブックレットを制作しました。原作は奈良の歴史に詳しい地元作家、翻訳は日本文学にも精通する英国人詩人が担当し、日本的な歴史観が深く伝わる内容としました。(英語版・A5サイズ・カラー44ページ・2,000冊)

 

2-2 テーマショート動画(英語版)の企画制作

聖地・奈良公園が育んできた「歴史」「文化」「神仏習合」「芸能」「自然と人と鹿の共生」などをテーマに、スマートフォンでも視聴可能なショート動画を3本制作しました。これらの動画は、多くの外国人観光客に視聴され、日本各地を巡る長期滞在者の「旅ナカ」における奈良への立ち寄りのきっかけとして今後も活用していきます。
Environment ~Deer and People~
Mythical World
Shinto-Buddhism Syncretism

 

2-3 対話と交流の旅をサポートするテーマ別多言語人材育成と英語版ガイドツール制作

ガイド研修の実施、オリジナルガイドブック制作、レポート動画、ツアーチラシ、ポストカード、汎用可能な実施マニュアル、英語版各種サイン等の制作、ツアーコンテンツタリフ等

薬師寺簡体チラシ

 

2-4 2024オーストラリア酒フェスティバルにて奈良認知度調査の実施

奈良SDGs学び旅

奈良新しい学び旅推進協議会は、2020年度以来取り組んできた「奈良SDGs学び旅 ー 教育旅行」を運営し、令和6年度末時点で累計約120校(約11,600名)の実績を残しました。併せてガイド団体への支援、全国レベルで学校や旅行代理店への提案、修学旅行を取り扱う旅行会社向けに紹介イベントの開催(ファムトリップ)、学級新聞(メルマガ)の発行にも取り組みました。2025年以降は、株式会社学びの旅に業務移管致します。

 

【A】奈良SDGs学び旅―2024年度全国商工会議所きらり輝き観光振興大賞受賞

持続可能な社会の創り手育成と県内観光産業の振興に向け2020年度より取り組んできた「奈良SDGs学び旅」事業は、今年度全国商工会議所の「きらり輝き観光振興大賞」の大賞を受賞いたしました。奈良の歴史や自然をSDGsの視点で学習・体験することで、新しく学習指導要領で示された「持続可能な社会の創り手の育成」に寄与する学習プログラムで地域の歴史文化資源を活用し、SDGsの視点を盛り込んだ着地型観光商品の造成に取り組んでいる点が高く評価されての受賞となりました。

 

コンテンツ開発の経緯

奈良SDGs学び旅は、2020年度にスタートし、持続可能な社会の創り手育成と県内観光産業の振興を目的としています。奈良の歴史、文化、自然との共生をテーマに、観光客が地域の伝統や文化を深く学ぶことができる新しい旅のスタイルを提案しています。
「奈良新しい学び旅推進協議会」を設立し、奈良教育大学、奈良商工会議所、奈良県旅館・ホテル生活衛生同業組合などが連携しています。また、観光庁、奈良県、奈良市の補助金を奈良SDGs学び旅の企画・開発・発信に必要な資金として活用致しました。

全国観光振興大会 観光振興大賞授賞式
事例発表を行う川井徳子専務理事

 

【B】奈良SDGs学び旅―教育旅行

今年度、教育旅行の分野では31校(2,881名)の実績を残し、2020年度からの累計も約120校(約11,600名)の実績を残しました。

 

■奈良SDGs学び旅 2024年度実績報告(2025/3/31時点)

教育旅行計 小学校 中学校 高校 合計
件数 4 22 5 31
人数 197 2,359 325 2,881

 

【C】奈良SDGs学び旅―教育旅行プロモーション

2024年度は、奈良県旅館・ホテル生活衛生同業組合奈良支部と連携して、奈良ならではの過ごし方を体験いただき奈良の良さ・奥深さを認識いだだくため、旅行会社・学校関係者向けに奈良教育プログラム無料体験会を実施しました。併せてガイド団体への支援、学級新聞(メルマガ)の発行にも取り組みました。

 

①奈良教育プログラム無料体験会

【実施概要】
実施日:2025年1月31日(金)~2月1日(土)
会 場:ホテルアジール・奈良
参加者:10名(旅行会社7名含む10名)
体験内容:SDGs講義(講師:大西浩明先生)東大寺フィールドワーク・鹿寄せ他

 

SDGs講義の様子

東大寺フィールドワーク

3/5 読売新聞の無料体験会取材記事

 

②奈良SDGs学び旅 ガイド研修

SDGs講義体験やSDGsガイドでお願いしたいこと等を盛り込み、ガイドをしていただく際のベースとなる情報やガイドからの質問など意見交換を実施。
【実施概要】
実施日:2024年 9月30日(月)
会場:奈良商工会議所
参加者:28名(なら・観光ボランティアガイドの会朱雀24名、春日山原始林を未来へつなぐ会4名)
講師:中澤静男先生(奈良教育大学 ESD・SDGsセンター長)

 

③学び旅学級新聞の発行

2022年1月に第1号を配信したメールマガジン「学び旅学級新聞」は、皆様に支えられ、2025年1月21日に第60号を発行いたしました。また、4コマ漫画「はばたけルリセンチ」では、奈良女子高等学校のアニメーション部の皆さんとのコラボ作品も配信いたしました。

 

奈良SDGs学び旅(令和3年度観光庁2事業)

当公益社団法人は奈良新しい学び旅推進協議会(会長 峯川郁朗 実行委員長 川井徳子)との協働の下、下記の2事業について企画・開発・運営全般に取り組んでいます。

 

●観光庁 令和3年度地域の観光の磨き上げを通じた域内連携促進に向けた実証事業として
「奈良SDGs学び旅 伝統的地場産業連携促進事業」
●観光庁 令和3年度既存観光拠点再生・高付加価値化推進事業として
「SDGsを体感できるまち 奈良」のブランティングに向けた実証実験とプロモーション

 

 

奈良SDGs学び旅3コースの全国への販売プロモーション

昨年度開発した学び旅3コースのパンフレットと新たな公式サイトを制作・発信、首都圏・近畿圏を中心とした旅行会社を中心に
積極的なプロモーション活動を展開しています。全国の学校を含む100件以上のお問い合わせをいただいています。

 

>>奈良SDGs学び旅パンフレット(PDF:1.40MB)

 

 

学び旅ガイド育成セミナー2021の実施

従来の歴史観光ガイドに加えてSDGsの視点を持って気づきへと導くガイドスキルの研修を今年度も開催。
対話・交流術を磨くため、講師に「笑い飯 哲夫さん」を招いて新たなセミナーも実施しました。
10月から12月にかけては3コースのフィールドワーク研修、1月には「振り返りセミナー」を実施予定。

 

奈良SDGs学び旅ガイド育成セミナー
奈良SDGs学び旅ガイド育成セミナー
奈良SDGs学び旅ガイド育成セミナー対話スキル編
奈良SDGs学び旅ガイド育成セミナー対話スキル編

 

奈良SDGs学び旅ガイド育成セミナー
奈良SDGs学び旅ガイド育成セミナー
奈良SDGs学び旅ガイド育成セミナー対話スキル編
奈良SDGs学び旅ガイド育成セミナー対話スキル編

 

 

奈良SDGs学び旅の新たなプログラムの開発と試行

長い歴史をもつ奈良発祥の伝統的な地場産業やプロダクツをSDGsの視点で観光と融合させ、アクティブシニアや女性、アフターコロナの外国人観光客など幅広い層に向けた体験型の「奈良SDGs学び旅」として開発します。

 

● 奈良発祥の「製墨」「筆」「和紙」等の伝統産業が支えてきた「書」の文化・歴史から学ぶSDGs
室町時代に興福寺ニ諦坊(にたいぼう)で始まったとされる奈良墨づくりは、室町末期の1577年創業の古梅園をはじめ奈良町に数多く生まれた製墨業へと繋がりました。墨発祥の地を巡りながら、写経や書道、墨を用いたアートなどの体験から学ぶプログラムを開発し、書の文化に関わりの深い「興福寺・奈良町エリア」と「薬師寺・西ノ京エリア」の2つのエリアで年内にモニターツアー開催予定です。
この他にも多彩なテーマでプログラム開発を行います。

 

●日本酒発祥の地 奈良・正暦寺で学ぶ酒の歴史と春日山からの清水沿いに建つ酒蔵探訪で学ぶSDGs
※1月モニターツアー実施計画中

 

 

宿泊を伴う広域周遊型 学び旅の調査・開発と試行

明日香村と奈良市の世界遺産エリアをつなぎ、キトラ古墳の星宿図等をモチーフとして星空から学ぶ体験プログラムや東大寺・二月堂ナイトツアー等、今までなかった「ナイトプログラム」を組み込んだ多泊・周遊型ツアーを開発します。
このツアーには、日中に奈良県立万葉文化館(明日香村)や平城宮跡(奈良市)をガイド付きで巡るプログラムを組み込み、2泊3日のモニターツアーとして試行します。 ※12月~1月モニターツアー催行予定
このプログラムは明日香村、(一財) 公園財団飛鳥・平城宮跡歴史公園サポート共同体飛鳥管理センター、(一社) 大和飛鳥ニューツーリズム、奈良交通(株)等との連携・協働で研究・開発に取り組んでいます。

 

キトラ古墳と星(明日香村)/四神の館 (明日香村)
キトラ古墳と星(明日香村)/四神の館 (明日香村)
二月堂からの奈良の夕暮れ
二月堂からの奈良の夕暮れ

 

 

奈良公園SDGs自然学校

奈良公園をSDGsのテーマパークに見立て「家族で遊びながら学べるSDGs」として、奈良のシカを取り巻く4つのテーマで巡るフィールドワークと振り返り教室を組み合わせたイベントを開催。各テーマの専門家の先生を探検隊長にファミリーで秋の奈良公園を探検。

 

奈良公園SDGs自然学校
奈良公園SDGs自然学校

>>奈良公園SDGs自然学校パンフレット(PDF:1.63MB)

 

 

秋の奈良を楽しみながらSDGsを学ぶ「無料モニターツアー」実施

緊急事態宣言も明け、ワクチン接種も終えたシニア層や大人向けのモニターツアーを企画実施。

 

奈良SDGs学び旅無料モニターツアー
奈良SDGs学び旅無料モニターツアー

>>奈良SDGs学び旅無料モニターツアーパンフレット(PDF:2.56MB)

 

 

関連サイト

地方創生カレッジ in 奈良(令和3年度受託事業)

内閣府 地方創生カレッジ事業とは

「いつでも学べる。 リアルに活かせる。」をコンセプトに、地方創生の本格的な事業展開に必要な人材を育成・確保するため、実践的な知識を eラーニング講座で提供するほか、必要に応じて実地研修も効果的に取り入れることで知識やスキルを習得できるようにする取組です。本事業は、平成27年12月に公表しました、国が行う支援の方向性を示す「地方創生人材プラン」に基づき、公益財団法人日本生産性本部を補助事業者として採択し、実施しております。

地方創生カレッジ公式HP

 

 

地方創生カレッジ in 奈良

当公益社団法人では令和3年度の地域活性化部門の事業として、「地方創生カレッジ in 奈良」(主催:公益財団法人 日本生産性本部/共催:公益社団法人ソーシャル・サイエンス・ラボ)を受託、現在【ビデオライブラリー 地域で学ぼうSDGs①~⑤】の撮影・制作に取り組んでいます。

地方創生カレッジ 地方創生ビデオライブラリー

 

地方創生カレッジin奈良では、「奈良SDGs学び旅」事業と並走しながら、過去・現在、そして未来へとつながる奈良の歴史文化遺産が持つ価値と魅力を、深い知見と経験を持つ方々が対談し、SDGsの視点で読み解きます。その対談を教材としてを地域や全国に発信していくことで、地域での人材へ育成につなげ、関係人口の復活・創造等、地方創生の足掛かりとしていこう、という目的で実施しています。

 

※「関係人口」とは、移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域と多様に関わる人々を指す言葉です。
地方圏は、人口減少・高齢化により、地域づくりの担い手不足という課題に直面していますが、地域によっては若者を中心に、変化を生み出す人材が地域に入り始めており、「関係人口」と呼ばれる地域外の人材が地域づくりの担い手となることが期待されています。

 

※総務省 関係人口ポータルサイトより引用
https://www.soumu.go.jp/kankeijinkou/about/index.html

 

 

動画を通じてお伝えしたいこと

「歴史は過去のものではなく、今そして未来につながっている」

地域には過去から現在まで続いてきた固有の歴史や文化があります。まずはそこに気づき、そこから学ぶことで、地域の未来づくり、つまりそれぞれの地方創生につなげていくことが重要です。このメッセージを5つの対談を通じてお伝えいたします。

 

 

各動画の対談テーマ

 

 

オンラインセミナー&ワークショップ 2022年3月18日開催

【ビデオライブラリー 地域で学ぼうSDGs①~⑤】を視聴・受講者を対象に、オンラインセミナー&ワークショップを開催します。

 

地方創生カレッジ in 奈良 オンラインセミナー&ワークショップ
地方創生カレッジ in 奈良 オンラインセミナー&ワークショップ

>>地方創生カレッジ in 奈良 オンラインセミナー&ワークショップ(PDF:2.70MB)

 

●開催概要
「地方創生カレッジ in 奈良~地域の観光資源をSDGsの視点で磨き直す~」
【主 催】公益財団法人 日本生産性本部
【事務局】公益社団法人 ソーシャル・サイエンス・ラボ
【協 力】奈良教育大学、近畿ESDコンソーシアム、明日香村、(一社)大和飛鳥ニューツーリズム、曽爾村、(一社)そにのわグローカル、奈良新しい学び旅推進協議会 (以上予定)

 

●開催日時
2022年3月18日(金)13:00~17:00

 

●参加費
無料

 

●定員
50名(現地3会場 計20名、オンライン30名)
※会場参加、またはオンライン(zoom)のいずれも可能です。

 

●事前申し込み・問い合わせ先
公益社団法人 ソーシャル・サイエンス・ラボ
【お申し込み】https://www.s-s-l.jp/ccn-seminar20220318
【お問い合わせ】info@s-s-l.jp
【電話番号】0742-20-7807(平日10:00~17:00)

 

 

関連記事

 

 

関連サイト

奈良SDGs学び旅

当公益社団法人は、持続可能な社会の創り手育成と県内観光産業の振興に向け、奈良を舞台とする新しい学び旅の企画・開発・発信に取り組んでいます。

 

持続可能な社会を創る新しい旅のスタイル

2015年の国連サミットにおいて、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)が採択されました。SDGsは、持続可能な社会実現に向け、2030年までの達成を目指す17の目標と169のターゲットで構成されています。
翻って、奈良に目を向けると、そこには1,300年前からの建造物、仏像、伝統行事、自然との共生の営み等が今も絶えることなく受け継がれています。東大寺の大仏様は752年の建立以来2度も焼失しましたが、そのたびに当時の人々の協力で復興されました。同じ東大寺の伝統行事である二月堂の修二会(お水取り)は、752年以来一度も中断することなく続いています。また、奈良公園のシカは人を見ても逃げません。1,000年以上にわたる人とシカとの共生の歴史がここにあります。
さて、修学旅行をはじめとするこれまでの奈良観光といえば、大挙してお決まりの観光スポットを短時間で見学して日帰り、というものでした。しかしながら、観光客は、今や単なる物見遊山ではなく、その地域の伝統や文化について深く学ぶことができる旅を求めています。であるならば、じっくり時間をかけて自然散策や施設回遊を深く体感・体験し、1,300年以上も持続してきた奈良の魅力に浸りながら持続可能な社会への思いを巡らす、そのような新しい旅のスタイルを提案することで観光客のニーズに応えていかねばなりません。

 

 

産・官・学で推進協議会設立、国や自治体の支援金・補助金を活用

こうした背景から、持続可能な社会実現への次世代の育成とコロナ後における県内観光産業の振興に向け、「奈良SDGs学び旅」の企画・開発・発信に取り組みました。
取り組み開始にあたり、奈良商工会議所 峯川郁朗専務理事を会長とする「奈良新しい学び旅推進協議会」(奈良商工会議所、奈良教育大学、奈良県旅館・ホテル生活衛生同業組合、奈良県ビジターズビューロー、奈良市観光協会、奈良県、奈良市、及び当公益社団法人で構成)を設立し、当公益社団法人が事業の全体企画や事務局運営等を担いました。一方、取り組みに必要な資金として、観光庁、奈良県及び奈良市からの支援金や補助金(観光庁「誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成」実証事業支援金、奈良県新型コロナウイルス感染症対策観光振興補助金、奈良市新型コロナウイルス感染症対策観光振興補助金)総額約2,000万円を活用しました。

 

 

「奈良SDGs学び旅」の開発と検証、ガイド研修、プロモーション

学び旅のプログラム開発

東大寺 コースマップ
東大寺 コースマップ

 

「関西ビジョン研究会」は、8月28日(金)、「万博を軸に関西の観光力の再興を」をテーマとする第1回研究会をホテルアジール・奈良で開催しました。コロナ禍での開催を鑑み、会場参加者を関西の文化振興に深く関わる産官学の20数名に限定しましたが、併せてWebでの配信も実施することでより多くの方に視聴いただけるよう配慮しました。
研究会は2部構成とし、第1部では、イベント学会副会長であり平城遷都1300年記念事業「平城遷都1300年祭」のチーフ・プロデューサーを務められた福井昌平氏に、『ふりかえれば、未来!!「関西・歴史文化首都」プロジェクトと「2025大阪・関西万博」』と題する講演をいただき、過去の博覧会の成功の秘訣や、大阪・関西万博を成功に導くアイデアについて伺いました。
冒頭でも述べたとおり大阪・関西万博が関西の「歴史文化首都」としての魅力を国内外に発信するまたとない機会であること、万博の成功に向け「地球市民」としての感性の育成と連帯が必要であること、また関西の魅力を更にアピールするために「関西・スポーツ首都」「関西・食文化首都」も戦略として取り上げることも効果的であること、さらに「歴史文化首都=関西」を世界に向けて構築するため国際記念物遺跡会議(ICOMOS)世界総会を関西に誘致することも大事であることなど、数多くの博覧会事業を手掛けてこられた名プロデューサー福井氏ならではの視点や着眼点に満ち溢れた講演となりました。
続く第2部で、福井昌平氏を囲んだ懇親会を行いました。会場参加者のほぼ全員が参加し、各々の関西再興への熱い思いが活発に交わされた有意義な懇親会となりました。

当公益社団法人は「関西ビジョン研究会」の中核組織として、来年度以降も研究会を継続開催し、コロナ後及び万博を見据えた関西再興への機運を盛り上げていく予定です。

 

 

ワークブックの制作

大人向けブックレット
大人向けブックレット
中学生向けガイドブック
大人向けブックレット

 

「奈良SDGs学び旅」をベースとした大人向けブックレット(55ページ)と中学生向けガイドブック(65ページ)の2種類を制作しました。日本ESD学会の前会長でもある長友恒人奈良教育大学名誉教授に監修いただき、奈良の歴史、自然、伝統や文化等の各分野・テーマに精通した15名の研究者・専門家に、各々の魅力について執筆いただきました。
これらを、旅マエの事前学習、旅ナカの確認、旅アトの振り返りの各フェーズで活用することで、より有意義な学び旅となることが期待できます。また、旅ナカや旅アトで学んだことや気づいたことをすぐに書き込めるよう、随所にワーク(空白)欄を設けました。

 

 

ツアーガイドのへの研修

SDGs座学研修
SDGs座学研修
春日山原始林コース フィールドワーク研修
春日山原始林コース フィールドワーク研修

 

奈良を訪れた観光客にSDGsの視点で捉え直した観光施設から持続可能な社会への思いを高めていただくためには、観光客に同行し各施設の案内を担うツアーガイトの役割が極めて重要です。そこで、2021年1月、地元奈良のガイド団体「なら・観光ボランティアガイドの会 朱雀」、「奈良まほろばソムリエの会」、「春日山原始林を未来へつなぐ会」のメンバーを対象に「奈良SDGs学び旅」ツアーガイド研修を実施しました。実施にあたり、奈良教育大学からの協力をいただきました。
座学研修では、「SDGsとESDの基礎知識、奈良で学べるSDGs」「主体的・対話的で深い学びを引き出すガイド方法」の講義、また計2回のフィールドワーク研修では、ならまちや春日山原始林を舞台に、「たくさん問いかけること」「教え過ぎないこと」等、座学研修で学んだガイドのコツやノウハウについて実地練習を行いました。受講したガイドからは、「SDGsの視点で奈良を見つめ直すことができた」「持続可能な奈良の魅力を多くの人に伝えたい」等の声が寄せられました。

 

 

モニターツアーによるプログラムの検証

郡山西中学校 2年生
郡山西中学校 2年生
明日香村役場・観光関係者
明日香村役場・観光関係者

 

「奈良SDGs学び旅」プログラムの有効性を検証するために、奈良教育大学やガイド団体の協力の下、1月~2月にプログラムに則ったモニターツアーを計5回実施しました。
修学旅行を想定したモニターツアーには、大和郡山市立郡山西中学校の1、2年生計200名に参加協力していただきました。また、研修旅行を想定したモニターツアーには、明日香村及び吉野町の観光関係者に参加いただきました。さらに、インバウンド富裕層を想定したモニターツアーも実施し、いずれのツアーも参加者からの満足度は高く、またアンケート分析を通じ課題や改善事項を整理することができました。

 

 

プロモーション活動

「奈良SDGs学び旅」をより多くの方に知っていただくために、広報やPR活動にも力を入れてきました。
公式Webサイトの立ち上げ、更に3本の学び旅動画や上記モニターツアーの動画等を作成。それらを公式Webサイト、YouTube、Twitterで配信しました。加えて、奈良新しい学び旅推進協議会の川井徳子実行委員長(当公益社団法人専務理事)が、2月2日にならどっとFM「ひるラジ784」、2月15日にABCラジオ「ドッキリ!ハッキリ!三代澤康司です」に生出演し、「奈良SDGs学び旅」の取り組みを紹介しました。
さらに、2月26日には『「教育」×「もてなし」=「奈良SDGs学び旅」』と題するシンポジウム(基調講演及びパネルディスカッション)を奈良公園バスターミナルで開催しました。奈良が持つ観光・文化遺産や学びの場としての魅力とポテンシャル・その保全、おもてなしとは何かについて、それぞれの専門家の方に語っていただきました。参加者は、観光をSDGs的視点から磨きなおすという新たなスタイルの「奈良SDGs学び旅」について耳を傾けていました。

 

ドッキリ!ハッキリ!三代澤康司です
ドッキリ!ハッキリ!三代澤康司です
奈良公園室 竹田室長 基調講演
奈良公園室 竹田室長 基調講演
パネルディスカッション エバレット・ブラウン氏×谷良一氏×川井実行委員長
パネルディスカッション

 

当公益社団法人は、今回の「奈良SDGs学び旅」開発・検証で得た成果と課題を踏まえ、今後より多くの人々が「奈良SDGs学び旅」に満足していただけるよう、その磨き上げと商品化、旅を演出するスタッフ人材の育成、広報・プロモーション等に取り組んでまいります。

 

 

関連サイト

伝統木造建築 伝統木造建築の普及に 向けて

2020年12月、「伝統建築工匠の技:木造建築物を受け継ぐための伝統技術」がユネスコの無形文化遺産に登録されました。
当公益社団法人は、伝統木造建築技術の次世代への継承に向け、かねてより数々のシンポジウム開催や関係省庁への提言活動等を展開してきました。こうした中、今回の登録は、当公益社団法人の今後の活動への追い風になると認識しています。
日本の伝統木造建築技術の普及により、林業、建設業、観光業等への経済効果に加え持続可能な社会の実現への効果も期待されます。これらの効果創出に貢献するために、今後は、大阪・関西万博も視野に置いた国内外へのPR、関連省庁間連携への働きかけや民間への協力要請等に取り組む予定です。

 

 

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伝統木造建築 伝統的空間を支える匠の技を未来へとつなぐ

当公益社団法人は、日本の伝統的空間を支える匠の技を未来に継承する活動を推進・支援しています。

 

匠の技を取りまく状況

日本の原風景を形づくる伝統的な建築物や庭園、石垣などの空間。それを支えてきたのが数々の匠の技、すなわち、自然を敬い自然と共に生きながら、自然を生かす技術を磨いてきた職人の努力と英知の蓄積です。しかし、こうした匠の技は、高度経済成長以降の産業構造の変化や日本人の価値観・生活スタイルの変化などにより、その存続に厳しさが増しています。建築基準法の壁や職人の後継者不足等の問題を抱え、存亡の危機に瀕しているとも言われています。
一方、2019年3月、「伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術」が2020年秋のユネスコ無形文化遺産登録に向け再提案されました。しかしながら、その対象範囲は一部の匠の技に限られており、伝統的空間を広くカバーするには至っていません。
当公益社団法人は、今後、伝統木造建築物等の伝統的空間を支える匠の技の普及啓発と、ユネスコ無形文化遺産の登録対象範囲を広げる活動を推進することで、より多くの職人や技術者の活躍の場を増やし、伝統文化の継承や地域の活性化に貢献したいと考えています。

 

匠の技を取りまく状況

 

 

匠の技の普及啓発に向け、フォーラム開催

さて、2020年秋のユネスコ無形文化遺産候補である「伝統建築工匠の技」の普及啓発活動の一環として、8月4日、東京日本橋の奈良まほろば館において、「普請文化フォーラム2019 平城宮大極殿院の復原から学ぶ~史跡上における復元の法的、技術的手法を探る」を、奈良まほろば館、一般社団法人伝統を未来につなげる会、及び当公益社団法人の主催で開催しました。
このフォーラムは、奈良・平城宮跡歴史公園に復原中の大極殿院にスポットを当て、この復原工事を現在各地で計画されている伝統建築技術と現代の建築技術が融合した建築物への参考とすることで、匠の技の普及啓発を狙いとしたものです。
当日のパネルディスカッションでは、松本浩氏(国土交通省・国営平城宮跡歴史公園事務所所長)、上田忠司氏(㈱竹中工務店設計本部伝統建築グループ・工学博士)にパネリストで、津村泰範氏(長岡造形大学造形学部建築・環境デザイン学科准教授)にはコーディネーターでご登壇いただき、伝統技術による木造新築復元(復原)工事の経緯やプロセスを紹介、今後の課題、等にも踏み込んでお話しいただきました。

 

匠の技の普及啓発に向け、フォーラム開催
匠の技の普及啓発に向け、フォーラム開催

 

 

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